院長コラム

2018.08.16

日帰り内視鏡下耳科手術

連日酷暑が続いていますが、疲労が取れるお盆休みを過ごされていますでしょうか。暑さのため移動などでかえって疲れが残ることのないようご注意ください。最近は花粉症・アレルギー性鼻炎の治療の話題ばかりこのコラムで取り上げていますが、これといった大流行するような疾患がないためでもありますが、ここ数年特にアレルギー性鼻炎・花粉症の舌下免疫療法に注力しているためでもあります。ただそれ以上に力を注いでいるのが、日帰り内視鏡下耳科手術です。当院では以前より日帰り局所麻酔下鼓室形成術を行ってきました。さらに進化させてより低侵襲の手術を実践するため局所麻酔下に内視鏡下耳科手術を取り入れています。おそらく日本でも当院だけではないでしょうか。適応となるのは慢性中耳炎、癒着性中耳炎、術後耳、早期の中耳真珠腫などです。耳だれが続いてお困りの方、子供のころから中耳炎があって聞こえの悪い方、一度手術を受けたものの聞こえが良くならなかった方、病院で真珠腫の診断を受けたものの長い入院での手術を敬遠される方など耳の後ろを切らずに耳の穴の中だけで終わらせることができ、その日に帰ることができる手術を希望される方は一度ぜひ診察を受けてください。日本では病床が有り余っているのが現状で、病院では入院ありきで手術を組むことが普通になっています。入院をしなくても安全に楽に手術を受けていただくことができます。ひょっとしてご自分も適応かと疑われた方は一度ご相談ください。

8/20(月)より平常通り診療を行います。