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名医30
名医30

耳、鼻、喉。耳鼻咽喉科はこれらの器官を正常な状態に保つための医療を提供する。
花粉症に代表されるアレルギー性疾患、子供に多い発熱を伴う中耳炎、老年層に多く見られる聴力の低下や難聴など、直接生死には影響しないが、放置しておけば日常生活に支障を来たし、健康で快適な暮らしを送るうえで困難を伴う。
こうした症状を改善し、取り除き、
QOL (クォリティ・オブ・ライフ)を保つためにも、
耳鼻咽喉科は地域医療の重要な一翼を担う、地域社会に欠くことのできない存在である。
大阪府枚方市の森口耳鼻咽喉科は、
まず地域の患者の痛みや不安、健康的な生活を送る上での障害を和らげ、患者の心身の負担軽減を第一に精力的に取り組んでいる専門医院だ。
大阪出身の森口誠院長が、森口耳鼻咽喉科を開院したのは、平成7年のことだ。大阪市立大学医学部卒業後、同大学付属病院研修医・助手と経験を積み、小児保健センター・総合医療センターで多くの患者の治療にあたってきた。枚方市に森口耳鼻咽喉科を開院して14年、以来地域医療に貢献してきた。
森口院長がモットーとしているのは「近道の胎療」だ。「当院では、患者さんの通院回数をできる限り減らすように努めています。無駄なこと、余分なことは行いません。そうすることによって患者さんの負担を減らすことができます」
森口耳鼻咽喉科の開院に当たって森口院長は「正しいこと、新しいこと、負担のないこと」の三つを大きな特徴に掲げて今日に至っている。
医療の技術は日進月歩の進展を続ける。それだけに、常に最先端の医療技術や機器を導入するとともに、白ら日々勉強を怠るわけにはいかない。
そして何より、患者さんにとっての最も適切な治療法はどういうものなのか、
を常に模索してやまない。ひとたび治療に当たる時は、ゴールまでの最短プランを立てて、無駄なく治療にあたっていく。森口院長はこの姿勢を保ち続けている。
「子どもは警戒心がとても強いものですが、だからといって中途半端な接し方をしていたら治療に時間がかかってしまいます。それよりは素早く終わらせるほうが、子どもにとっても痛みや恐怖を感じる時間が短くて済むのです」
小児保健センターでの経験や、開院してから多くの小児を診察してきた実績に裏打ちされた森口院長ならではの重みを感じる。
森口院長の専門分野は、小児の難治性滲出性中耳炎(鼓膜の奥に液体がたまる病気)、乳幼児の反復性急性中耳炎、慢性中耳炎などだ。大人の患者もさることながら、難解な幼児や小児の中耳炎については、長年取り組んできたスペシャリストとしての本領を遺憾なく発揮する。
「小さな予どもが発熱した場含、中耳炎が原因であることも結構多いんです。
ただし中耳炎が原因であることをご両親で見抜くのは難しい。だから少しでもおかしいと思えば、 小児科だけでなくすぐに耳鼻科での耳の検査をお勧めしています」
保育所に預けられた予供同士で感染しあい、集団で中耳炎になってしまう場合も多いという。
また中耳炎の中でも、自覚しにくい「滲出性中耳炎」に特に気をつけてほしいと森口院長は呼びかける。滲出性中耳炎は幼小児によく見られる。
一度中耳炎になった児童は特にかかりやすく、早めの診察が大切だ。
最初に風邪と同じような症状が出て、それがおさまってもテレビの音を大きくするとか何となく物音に対する反応が悪いような場合、滲出性中耳炎の可能性があるという。
そしてもう一つ家庭で気をつけて欲しいのが、『急性低音障害型感音難聴』という疾患だそうだ。低音域が少しずつ聞き取りにくくなる。ただしこれは子どもではなく、若者に多いという。ストレスが発症の引き金になるらしく、ここ数年でどんどん増えてきているようだ。
近年、共働きの家庭が増えているが、働く既婚女性は、育児との両立が
大変難しくなってきているようだ。
朝は保育所に予どもを預けて出勤し、夕方は仕事帰りに引き取りに行く。
家に帰れば育児と家事が待っている。
森口院長は「これを繰り返すことで女性に疲労とストレスがたまってしまい、
急性低音障害型感音難聴という疾病を発症する女性が多いのです」と警鐘を鳴らす。
今の日本では、女性の負担がまだまだ大きい社会制度にも問題点がある、と森口院長は指摘する。
また現状の保育所では児童が発熱すると所内では対応できず、
母親が仕事中でも呼び出されるケースが多い。病児保育とは別にそれをそのまま保育所で預かり看護できるようなシステムが導入されれば、負担を減らすことができる。
「子どもは免疫が未発達ですから、集団でいるとどうしても感染しやすくなってしまいます。でも集団の中に身を置かないと、子どもの発達も促されない。
だからサービス側が進化することが必要なんです」

最新の医療設備を惜しみなく導入しているのも森口耳鼻咽喉科の特色の一つだ。
例えば鼓膜開窓装置(O to LAM)と呼ばれる装置がある。
炭酸ガスレーザーを発射して鼓膜切開を行うことで、これまで何回も切開刀によって行われていた従来の鼓膜切開に比べ、患者さんの負担を軽減し、効率的に行なうことが可能だ。
「鼓膜切開の回数を抑えることで、当医院のモットーである『最短の医療』の実現に一役買っているのです。また慢性中耳炎などの鼓膜の穴を閉じることにも役に立ち、耳の後ろの皮膚に外切開を入れなくて済んでしまうこともあります」
森口院長は、平成21年の春にNBIという内視鏡設備を導入した。
波長の異なった2種類の光により粘膜表層の毛細血管とさらに深い位置にある血管との違いを際立たせて観察することができる。頭頚部のガンの早期発見に力を発揮するという。
森口院長によると、最近は耳鼻咽喉科ではなく、頭頚部外科も標榜する病院も増えてきているという。
つまり首から上を扱う医療だ。耳鼻咽喉科の範囲でなくても、異常が見つかれば迅速な対応をとることができる。頭頚部のガンなどまさに早期発見が望まれるものの一つだ。
「異常があれば、たとえ耳鼻咽喉科の症例でなくても相談に来てほしい」と
森口院長は訴える。
「仮に違っていても別の専門医を紹介することができます。まず話を聞いて、
患者さんの苦痛を理解したい。その上で最新の機器を用いて治療の精度、
効率を上げていきたいと考えています」
親身になって話を聞いてくれる「何でも相談できるお医者さん」という信頼と安心のホスピタリティーと、最新の設備がそろった「高度医療を駆使するスペシャリストのお医者さん」の両面を併せ持つ森口耳鼻咽喉科は、まさに地域の頼れるクリニックだ。

視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚を五感と言う。耳鼻咽喉科は
このうち聴覚、嗅覚、味覚の三つに関係する医療だ。
この感覚を損なわないようにすることが、老後でも意欲を失わず、
元気な生活を送っていくことにつながる。これを損なうと暮らしそのものが
面自くなくなり、生きる意欲が減退してしまう。
「少しでもおかしなところがあれば、すぐに耳鼻科にかかってください。
例えば年をとれば聴力は落ちてくるのが人間の自然ですが、補聴器などで
少しは聴力を補うことができます」
そして失いかけた能力を取り戻したときの患者さんの喜ぶ声が、森口院長にとっては医師冥利に尽きるという。「そのためにこの仕事をやっているようなものです」と森口院長。
病気の多くは治すというよりは、治癒するための道筋を立てて
サポートしているようなものだという。
「手術が成功して、失った能力を国復して喜ぶ患者さんの顔を見るのは
とても嬉しい。疲れも吹っ飛んでしまいますよ」
耳鼻咽喉科が扱う症例の多くは、直接患者の生命に関わるようなものではない。だが放置すれば生活の質を低下させてしまう。その苦痛の部分を取り除き、人生をより豊かに過ごせる手伝いができたら素晴らしい、と森口院長は考えている。
「いずれ、患者さんがより快適で普段から利用しやすくなるような、
そんな空間にしたいと思っています」と、常に地域の患者さんに聞き耳を立てる森口院長である。




